「一般論じゃなくて、実際に転職エージェントを使ったことがある経験者の話を聞きたいな。」
忙しいエンジニアが働きながら転職活動を進めるためには、転職エージェントを使うと効率的です。
ただし、求人数や業種が都市部のように豊富ではない地方で社内SEを探すのなら、適当に転職エージェントを選んでも効率的ではありません。
ぼくは地方で社内SEを目指すために、戦略的に転職エージェントを選びました。
そこで本記事では、地方で社内SEへの転職を目指すために使うべき転職エージェントと選んだ理由を紹介します。
実際に転職を実現させたぼくの経験をもとに書いてますので、一般論から一歩踏み込んだ内容になっています。
また、地方や社内SEへ転職を考えるときのポイントも説明しているため、転職エージェント選びに迷わなくなります。
それではご覧ください。
タップできる目次
地方で社内SEへ:転職サイト・エージェント3つはこれ
地方では都市部に比べて会社数が多くありません。
そんな地方でIT転職サイトを選ぶポイントは、”地方案件もカバーできる求人数の多さ”です。
このポイントを踏まえて、ぼくが選んだ転職サイト・エージェントがこちら。
- リクルートエージェント/転職支援実績No.1
求人業界トップカンパニーのリクルートが運営する業界最大級の転職エージェント。地方でも豊富な求人数を誇り、まず登録対象からは外せません。 - DODAエージェントサービス/業界最大級の求人数と豊富な非公開求人。
こちらも業界最大級の総合転職エージェント。地方の求人数も多く地方のIT業界転職者にはおすすめ。 - レバレジーズテック/ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1
IT・Web系エンジニアに強いIT業界に特化した転職エージェント。総合転職サイトにはない専門性が特徴。
なぜこの3つなのか。その理由を説明していきます。
転職条件にマッチする確率を上げる
繰り返しになりますが、地方でIT転職サイト・エージェントを選ぶときに大事なのは求人数の多さ。
なぜなら求人数が多ければ、社内SEという転職条件に一致する確率が上がるからです。
リクルートエージェントは転職業界大手で求人数、転職支援実績、顧客満足度ともにNo.1。
社内SEに限らず、ITエンジニアが地方で転職エージェント利用を考えるならまずは登録しておきましょう。
また、DODAも大手総合転職エージェントで地方求人も豊富。
「リクルートエージェントに登録するならDODAは要らないんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
でも、同じ大手でも取り扱う求人は必ず同じではありません。
リクルートエージェントとDODAの大手2社へ登録することで、求人の絶対数を確保します。
IT業界の専門性もカバーする
さらに大手2社に加えてIT業界専門の転職エージェントに登録することで、より専門的な求人もカバーします。
IT業界特化エージェントでは、大手総合転職エージェントでは取り扱っていないIT企業の求人も保有しています。
なかでもレバレジーズテックはIT・Web系エンジニアに強いIT業界特化エージェント。
ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1です。
(※日本マーケティングリサーチ機構調べ)
ただし、レバレジーズテックは大手2社のように日本中をカバーしているわけではありません。
対象エリアは限られていますが、ITエンジニアのハイクラス求人も取り扱っています。
そのため対応エリアの方はぜひ登録しておきたいところです。
※対象エリアの確認はレバテックキャリア|ITエンジニア求人一覧からどうぞ。
このように大手エージェント2社で求人の絶対数を確保し、IT業界特化の1社で専門的な求人をカバーします。
登録エージェントが多すぎると逆効果
「たくさんの転職エージェントに登録すれば求人数も多くて良いんじゃないの?」
と思われるかもしれません。
でも、登録エージェント数が多すぎると求人の管理ができなくなり逆効果になります。
転職エージェントへ登録すると、求人案内や担当者からの連絡メールやメッセージがたくさん送られてきます。
あまりに多くのメールが来ると確認が追い付かず、だんだんメールを見なくなります。
すると、重要な連絡やピッタリの求人を見落としてしまう可能性が高くなります。
働きながら大量のメールを処理していくのは正直大変です。
1人でも求人を管理できるよう転職エージェントの数は3つ程にしぼりましょう。
仕事選びは条件のマッチングが重要
登録したからといって、
「あとはエージェントに任せておけば良い転職先を探してくれる。」
と安心してはいけません。
転職エージェントへの登録はあくまで転職活動のスタートです。
あなたが転職先に求める条件をハッキリさせ主体的に行動しましょう。
転職エージェント選びが目的ではない
転職活動のゴールは、良い会社・あなたの望む会社に転職し理想の働き方を実現すること。
転職エージェント選びは、あくまでゴールを目指すための手段にすぎません。
転職エージェントの担当者は、あなたから聞いた希望条件にマッチする求人を紹介してくれます。
転職エージェントアプリは希望条件にマッチする求人を自動でピックアップしてくれます。
そこから求人内容や求人企業の業務内容を確認して、企業との面接に臨むのはあなた自身です。
良い会社とは何か?【答えはない】
結論からいうと、誰にとっても「よい会社」というものは存在しません。
それは、あなたの働く条件にマッチする会社が結果的に”よい会社”になるからです。
たとえば、常に最新技術を求め自身のスキルアップのために難易度の高い仕事を求めている人にとっては、業務時間が長くハードな会社であっても”よい会社”と感じるでしょう。
一方で、ワークライフバランスを重視しなるべく残業をしたくない人にとっては、そのような会社は”悪い会社”となってしまいます。
ぼくは前職で勤務時間が長く深夜帰宅が当たり前だったので、残業時間を減らすことが転職の第一条件でした。
また成熟した業界で、社内SEとして腰をすえて仕事に取組みたいことも重要な条件の一つです。
ぼくは転職エージェント担当者に2つの条件を伝え希望する企業へ転職できたので、転職活動は成功だと思っています。
転職活動を成功させるためには、あなたが仕事を選ぶ上での条件・優先順位ををはっきりさせましょう。
地方で社内SEへ転職する前に知っておきたいこと
地方で社内SEを目指すなら、次の2つは押さえておきましょう。
- 地方IT業界の特徴
- SIerと社内SEの違い
どちらも、転職した後に「こんなはずじゃなかった。」とならないための内容です。
地方のIT業界はどんな世界?
地方でITエンジニアを15年以上続け、転職も経験したぼくが感じている地方IT業界の特徴はこちらです。
- ピラミッド構造の下請け企業も多い
地方では都市部に比べ開発数・開発規模も少なく、都市部の案件が地方IT企業に流れていきます。 - 特定の会社、業界とつながっていることも
地元の工場や業界のシステム開発を長年請け負っている地元企業も多いです。 - スタートアップ企業やWeb案件は少なめ
転職活動中の求人を見てもベンチャー企業系の割合は少な目でした。 - 大規模案件も意外とある
大きな工場での大型開発や下請け案件での大規模案件もあります。 - 社内SEの割合は意外と高め
メーカーや工場が多い地域ならなおさらです。 - 独自の環境やスキルを求められることも
長年その企業独自の開発環境や運用を行っている企業も多くあります。 - 地方IT業界では顔見知りに会うことも
市場規模が小さいため元同僚やお客さんと会うことも少なくありません。
都市部と同じ感覚だと、
「あれ、思っていた環境とちがう。」
となりかねません。
都市部⇒地方へのIターンやUターンでの転職では、とくに注意しておきましょう。
”社内SEだから楽”は間違い
SIerでキツい思いをしている方に多い勘違いが「社内SEは楽」という考えです。
お客さんから厳しく納期を迫られない、たくさんの案件を抱え残業続きにならない、そんな風に思っているかもしれません。
でも、社内SEとSIerでは大変さの種類がちがうだけで、決して仕事が楽なわけではありません。
たとえばSIerがお客さん企業から請ける仕事は、システム全体の一部であることが多いです。
そのためシステムの全体像は把握できていなくても、請け負った機能だけに責任を持てばOK。
一方で社内SEだと、社内で扱うシステム全体に責任を持たなくてはいけません。
システムの一部を外注したとしてもシステム全体の最終責任をもつのは社内SEです。
上記はほんの一例ですが、安易な考えで社内SEへ転職しても結局はまたすぐに辞めることになりかねません。
ぼくが退職するときに前職の上司から、
「社内SEへ転職した人の一定数は”思っていたほど楽ではない。”と相談にくる。」
と言われました。
”社内SEは楽だから”ではなく、仕事内容のちがいを理解した上で転職活動を進めましょう。
行動することで状況は変わる
本記事を読まれているあなたは、何となくでも転職を考えていることでしょう。
少しでも転職が頭にあるなら、まずは行動を起こすことが大切です。
何か少しでも行動を起こせば、少しずつでも状況は進んでいきます。
何も行動を起こさなければ現状は何も変わりませんよ。
会社を辞めてからの転職活動はしんどい
転職活動は今の仕事を続けながら行うべきです。
それは定期的な収入が精神安定材になるからです。
仮に仕事を辞めてから転職活動をすると当然収入は0になって、日々の生活のために貯金を切り崩すことになります。
貯えが減っていくだけの生活はハッキリ言って精神的にキツイですよ。
だんだんと残高が減っていく状態は焦りを生み出します。
安定収入がない状態で転職先がなかなか決まらなければ、
「もう転職先が決まればどこでもイイや。」
と安易に転職先を決めてしまう可能性も出てきます。
とりあえず今の会社を辞めてから考えればいいや、という考えは捨てましょう。
転職エージェント担当者からのアドバイスも
「まだ転職するとちゃんと決めたわけじゃない。」
と思いっていても、まずは行動を起こしてみましょう。
あなたも誰かに悩みを話している中で、自己解決したり気持ちがすっきりしたことはありませんか?
頭の中の不安を言葉にすることで、自分の考えが整理されることは珍しくありません。
でも”今の仕事をやめたい”って誰にでも簡単に話せることではありませんよね。
その点、転職エージェントの担当者は求人の紹介だけではなく、転職の意思が固まっていない状態でも相談に乗ってくれます。
今すぐに転職を考えていなくても、話を聴いてもらうだけでも考えが整理できます。
まとめ:転職を成功させるには頑張りも必要
転職活動って正直かなりのエネルギーを使います。
ぼくも前職の仕事と転職活動を並行していましたが、ひかえめに言ってもかなりしんどいものでした。
でもそれは転職を成功させるための頑張りどころです。
今の状況を良くするために大切なのは、初めの一歩を踏み出せるかどうかです。
本記事を読んで少しでも前向きな気持ちになっていただけたら、すぐに行動へ移してみましょう。
あなたにとって良い転職が実現できれば幸いです。
それでは。
- リクルートエージェント/転職支援実績No.1
求人業界トップカンパニーのリクルートが運営する業界最大級の転職エージェント。地方でも豊富な求人数を誇り、まず登録対象からは外せません。 - DODAエージェントサービス/業界最大級の求人数と豊富な非公開求人。
こちらも業界最大級の総合転職エージェント。地方の求人数も多く地方のIT業界転職者にはおすすめ。 - レバレジーズテック/ITエンジニアが利用したい転職エージェントNo.1
IT・Web系エンジニアに強いIT業界に特化した転職エージェント。総合転職サイトにはない専門性が特徴。