「実際にエージェントを使った人の話を聞きたい。」
エンジニアが転職活動をするなら転職エージェントをつかいましょう、という話をこちらの記事で書きました。
でも、転職エージェントってどうやって利用すればいいのかわからないと思っていませんか?
そもそも転職活動になれた人はそうそういないので、わからないのも当たり前です。
転職エージェントの担当者は転職活動の進め方は一通り説明してくれます。
ただ、実際に転職エージェントを使ってみると、
「これを知っておけばスムーズに進む」
「こういう点が大切だな」
というポイントが分かってきました。
本記事では、転職エージェントでスムーズに転職活動を進めるためのポイントを解説します。
あなたが転職エージェントを使うときに効率よく進められるよう、ぼくが実際に使ってみて感じた生の声を書きました。
それではご覧ください。
タップできる目次
担当者との面談はなるべく早めに
転職エージェントに登録すると、すぐにエージェント担当者との面談日程を調整するメールが届きます。
この担当者との初回面談が、転職エージェントを使った転職活動のスタートです。
そのため面談日程を調整するメールにはすぐに返信をして、なるべく早く担当者と面談を行ってください。
求人のなかには時期を逃すと決まってしまうものも多く、遅くなればなるほど紹介される求人が変わってきます。
ぼくは面談日程を調整するメールにすぐに返事をせず、数日後にやっと面談候補日を登録しました。
仕事をしながらの面談だったため候補日程も少なく、結局面談できたのはIT転職エージェントに登録して半月ほどたってから。
今になって思うとスタートが出遅れたと感じます。
あなたが転職したいと決めているのであれば、エージェント担当者との面談を遅らせる意味はありません。
担当者へは転職理由を正直に伝える
エージェント担当者との面談では転職理由を必ず聞かれます。
転職理由はあなたの本当の気持ち、思いを正直に伝えましょう。
担当者も正直な転職理由が分からないと、あなたが本当に満足できる求人企業を紹介できません。
ぼくも初回面談では、
「納得いく転職活動をするために転職理由は正直に教えてください。」
と担当者の方に強く念を押されました。
ちなみにぼくが優先する転職目的は残業を減らすこと。
もちろん給与や仕事内容など他にも条件はいくつか伝えた上で、いちばん優先したい理由を伝えました。
担当者との面談は企業との面接ではありません。
あなたの本音を隠したまま良く見せようとしても何の意味もありません。
あなたが転職活動で優先したいありのままの理由をエージェント担当者へ伝えましょう。
転職希望時期はすぐにと伝える
エージェント担当者との面談では、すぐにでも転職したいのか、それともまだ先で考えているのか、という転職希望時期も必ず聞かれます。
すぐに転職を考えているのであれば「転職希望時期はすぐにでも」と担当者に伝えましょう。
転職エージェントは転職が成功したら企業からお金が入る仕組みです。
そのため当然早く転職してくれそうな人を優先します。
もしあなたが、
「とりあえず転職エージェントに登録して情報収集したい。」
と考えているなら、すぐに転職したいとムリに伝える必要はありません。
ムリに伝えたところで、
- エージェント担当者もすぐに転職という割になかなか動きがない
- あなたにも望まない量の求人紹介がバンバン来る、
というミスマッチが起きてしまいます。
ぼくの場合は、
「何が何でも今すぐ転職したいわけではないが、じっくり検討して良い企業を探したい。」
と伝えました。
お互いのミスマッチをおこさないためにも、エージェント担当者にはあなたの正直な転職希望時期を伝えてください。
業務経歴や保有スキルにはうそを書かない
初回面談が終了すると業務経歴書やスキル情報の提供を求められます。
エージェント担当者に提出する業務経歴書やスキル情報に、うそを書いてはいけません。
業務経歴書やスキル情報はエージェント担当者を通して求人企業へ送られます。
もしウソの経歴を書いた場合、面談や会話の中で違和感が出てしまいます。
例えば、企業との面談では業務経歴書の内容から質問が来ることも少なくありません。
エンジニアだと、以下のように技術的な質問をされることもあります。
「○○の案件で使われたフレームワーク・ツールを選定した理由は何ですか?」
「○○案件では開発規模の割に納期が短いですが、何か理由がありますか?短納期で完了させるために取り組んだことを教えてください。」
もしウソの経歴を書いてしまうと、掘り下げた質問が来ると中身のある回答ができません。
また過去に登録していたエージェントだと、過去に提出した経歴書内容を忘れていて今回の経歴書と差があるおそれもあります。
過去の経歴書と差があれば、ウソを書いていると担当者に分かり警戒されてしまいます。
業務経歴書や保有スキル情報でムリに背伸びしても、マイナスになるだけで何も良いことはありません。
あなたのありのまま情報を伝えるようにしましょう。
気になる求人にはすぐに応募を
面談を終えると、あなたの条件に近い求人情報が担当者からどんどん送られます。
もし気になる求人があれば、後回しにせずにすぐに応募するようにしましょう。
企業側も予定求人が決まってしまうと、すぐに求人を取り下げてしまいます。
しばらく時期をおいていると求人が無くなっていることも少なくありません。
ぼくも気になる求人に応募せず後回しにしていたため、気がつくと求人自体がなくなっていたことが何度もありました。
特に条件が良い求人は応募者も多くすぐに埋まりやすい傾向があります。
あなたの転職条件にマッチする求人があれば、時期を空けずにすぐに応募しましょう。
複数エージェントから同じ求人に応募しない
転職活動を効率的に進めるポイントの一つは、複数の転職エージェントに登録することです。
以下の記事では複数の転職エージェントに登録すべき理由を解説しました。
ただし、複数の転職エージェントから同じ求人に応募するのはNGです。
求人企業に別のエージェントから複数の応募が届いてしまい、
「この人は手当たり次第に応募しているのか?」
と企業側から不信感を持たれてしまいます。
エージェント担当者も、転職希望者が複数エージェントに登録していることは十分に分かっています。
実際にぼくも担当者から別のエージェントに登録しているのか聞かれました。
そして別のエージェントへ登録していることも正直に伝えました。
エージェントからの求人情報はしっかり管理し、同じ求人に応募しないようにしてください。
担当者と相性が合わないなら変更を
エージェント担当者も一人の人間ですから、あなたと相性が合わないこともあるでしょう。
担当者と相性が合わないと感じたら、エージェントへ担当者の変更をお願いしてください。
エージェント担当者とは、転職が決まるまでずっと付き合っていくことになります。
そのため、相性が合わない担当者だと転職内容とは直接関係ないところでストレスを感じてしまいます。
どのエージェント担当者があなたの担当になるかは、転職エージェント側が決めること。
転職希望者がエージェント担当者を選ぶことはできません。
ただし担当者の変更をお願いすることはできます。
たとえば、転職エージェント最大手の「リクルートエージェント」なら、お問い合わせ窓口から担当者変更を受け付けてくれます。
キャリアアドバイザー変更のご希望については、お問い合わせ窓口にて承っております。
画面下部の「問い合わせる」ボタンより、お問い合わせ窓口へご連絡ください。
なお、エージェント担当者の変更は全然特別なことではありません。
そのため”変更すると担当者に申し訳ない”とは思わないでください。
お互いビジネスだと割り切って、遠慮せずに担当者変更をお願いしましょう。
まとめ:社会人として誠実に対応しよう
転職エージェントを使う上でのポイントを振り返ってみると、
- 転職理由は正直に伝える
- 業務経歴に嘘は書かない、
など正直に行動しようという内容が多くなりました。
転職活動はあくまでビジネスです。
エージェント担当者は、ビジネスとしてあなたの転職活動をサポートしてくれます。
求人企業もビジネスとして転職希望者を探しています。
そんなエージェント担当者や求人企業に対して、あなたも誠実に対応するようにしましょう。
本記事があなたの転職活動にとってよいサポートになれば幸いです。
それでは。