「エンジニアで働いているけど今の仕事はしんどすぎてもう限界。。」
「でも結婚して家庭もあるし簡単には仕事をやめられない。どうしよう。」
ぼくは36歳のときに大手SIerから社内SEへ転職しました。
当時は結婚して数年目。子どもも2人いて転職にあたってとても悩んだ経験があります。
本記事の内容はこちら。
- 既婚者エンジニア転職の強みと弱み
- 既婚者エンジニアが転職を成功させる3つのポイント
結婚して家庭があると悩みがつきませんよね。
独身時代とちがって自分ひとり都合だけで簡単にうごけません。
ただ既婚者のエンジニアが転職するのは不利な点ばかりではありません。
家族みんなの幸せになるならお父さんが転職するのはアリですよ。
それではご覧ください。
タップできる目次
既婚者エンジニアが転職で不安に思うこと
こちらの3つです。
- 家族への報告
- 転職する年齢
- 収入の減少
それぞれ解説していきます。
家族へ伝えにくい
既婚者の転職は家族にも影響します。
特に奥さんの反応は気になりますよね。
仕事を変えたい気持ちを受け入れてくれるだろうか、反対されないだろうか、と心配はつきません。
年齢が高いけど大丈夫?
結婚しているのならそれなりに上の年齢、30歳以上の方も多いのではないでしょうか。
エンジニアも年齢が上がると転職では不利になります。
ただ30歳以上のエンジニアだから絶対転職できないわけではありません。
会社はある年齢層だけにかたよった採用はしません。
会社は社員構成が偏らないように計画します。
同じ世代が退職して戦力が一気に落ちるリスクになりますからね。
エンジニアの転職と年齢の話はこちらの記事で詳しく解説しています。
収入をさげられない
お父さんには仕事をして家庭を支える責任があります。
転職をした結果収入が下がってしまうリスクを考えると、簡単には転職に踏みだせませんよね。
ただいくら収入が多くても、お父さんが心身の健康を崩すと結局家族は幸せにはなれません。
そしてお父さん個人の収入ではなく世帯収入で考えるべきです。
ぼくも転職をして年収が下がりました。
でも年収ダウンは覚悟の上で対策はしました。
こちらで詳しく解説していますのでご覧ください。
既婚者エンジニアが転職を成功させるポイント
大きなポイントはこちらの3つです。
- 奥さんには最初に伝える
- 転職先を決めてからやめる
- プロジェクト管理の経験
「仕事がイヤで思い切って会社をやめたけど、次の仕事も決まらない。」
「朝家を出て何もせず時間をつぶして家に帰る。」
ということになりかねません。
① パートナーには真っ先に伝える
既婚者の転職では「奥さんへ最初に伝えること」がいちばん大切です。
家庭があるエンジニアが転職を成功させるには、必ず家族の協力が必要です。
収入が減る心配もあるでしょう。
転職活動で家を空けることも多いでしょう。
お父さんの転職は家族みんなが影響します。
奥さんの協力なしでは転職活動はスムーズに進みません。
転職先を決めてからやめる
既婚者の場合、転職先が決まってから今の会社をやめるようにしましょう。
次が決まらずにやめてしまうと、次の転職先を妥協する可能性が高くなります。
転職はあなたと企業のマッチング。良い求人がいつ出てくるかも分かりません。
そして家庭があると毎月の支出がどんどんかさみます。
想定より収入が少なすぎる・残業が減らなそうな求人でも、「もうどこでもいいや」と焦ってしまいます。
こちらの記事で詳しく書いているように、仕事をやめる前に転職活動をして決めてしまいましょう。
プロジェクト管理の経験を伝える
若いエンジニアの方が転職は有利。ですが30歳以上の既婚者でもあきらめる必要はありません。
30歳でそれなりにシステム開発をしていれば、プロジェクト管理の経験もあるでしょう。
じつはプロジェクト管理ができるエンジニアはシステム開発の現場では重宝されます。
システム開発はチームでやるもの。一人ではできません。
年齢が多少上でも戦力になればOK。
エンジニアの年齢と転職についてはこちらの記事も併せてご覧ください。
既婚者エンジニアの強み・弱み
それぞれこちらです。
- 有利な点:簡単にはやめない
- 不利な点:家族への影響
「自由に動けない。」「収入が心配。」と心配が多い既婚者エンジニアでも、転職に不利な点だけじゃありません。
既婚者エンジニアの強み
既婚者エンジニアは簡単にはやめないと企業に思われます。
既婚者は家庭を支えているため、責任をもって仕事をしてくれる印象を持たれます。
もちろん独身だから責任感がない、ということではありません。
あくまで印象を持たれやすいという話です。
地方ではとくに家庭があると社会的責任の面でもイメージは高くなります。
既婚者エンジニアの弱み
仕事も転職も家族の影響を受けやすいことが最大の不利な点です。
転職だと「嫁ブロック」の可能性があります。
お父さんが決めた求人で内定が取れても、最終的に奥さんからOKが出なくて決まらないことがあります。
ぼくは実際に転職の最終面接で「奥さんはOKを出しているか。」と聞かれました。
それだけ企業側も家族にも注意しているということです。
既婚者エンジニアが転職に向けてやっておくこと
こちらの3つです。
- 働きながら転職活動をする環境作り
- 転職の目的を固める
- プロジェクト管理を経験する
転職活動はとてもエネルギーと時間を使います。
既婚者なら家族への負担も大きいので、失敗させないよう準備をしてください。
それぞれ詳しく説明します。
① 働きながら転職する環境をつくる
転職先を見つけてからやめるには、いまの会社で働きながら転職活動を進めないといけません。
でも忙しいエンジニアにとって転職活動の時間を作るのも大変ですよね。
家庭やこどものこともあればなおさらです。
効率を上げるためには、仕事も転職活動も同時に進められる環境を作ってしまうのがおススメ。
具体的にはIT専門の転職エージェントを使いましょう。
なお、転職エージェントの担当者は、求人に乗っていない情報も教えてくれます。
たとえば年齢。優秀なエージェントなら、この会社はこの年齢層を集めているという情報も教えてくれます。
家族を不安にさせないよう、仕事を途切れさせずに転職できる環境を作りましょう。
② 転職の目的はぶれないように
「何のために転職するのか?」
転職活動をはじめる前に転職の目的を固めておきましょう。
収入を増やす、残業を減らす、ITスキルアップ・・などなど。
転職とは求職者と求人企業のマッチングです。
転職の目的がぶれるとアンマッチになり、結局また会社を変えることになりかねません。
そして転職の目的は家族とも共有しないとスムーズに進みません。
ぼくは残業を減らして家族との時間を作ることが転職の目的でした。
目的を実現してくれるIT転職エージェント選びが必要です。
プロジェクト管理の経験をつむ
プロジェクト管理の経験があれば、年齢が上がってもシステム開発の現場で即戦力になります。
小さいプロジェクトでのマネジメントでも全く問題ありません。
そしてマネジメント経験はエンジニアに人気の社内SEでも役立ちます。
ぼくは前職のSIer時代にプロジェクト管理を経験できました。
SIer時代のマネジメント経験は、社内SEに転職したいまでも役立っていますよ。
まとめ:家族の幸せになる環境を
お父さんが元気で長く働ける環境は、長い目でみると家族の幸せになります。
昔からエンジニアは激務といわれてきました。
でもエンジニアが安心して働ける会社もあります。
転職はマッチングです。既婚者でも年齢が上でもチャンスはありますよ。
動かなければそのチャンスもつかめません。
家族が幸せになる環境を手に入れてください。
それでは。